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鎧竜類の歯

         
標本データ 頬(唇)側面 舌(内)側面 近心(前)側面 遠心(後)側面 咬合面 歯根底面 備  考
標本No.94121001
エドモントニアの上顎右歯
Edmontonia rugosidens
Drumheller、アルバータ州、カナダ
白亜紀後期カンパニアン・7300万年前
ホースシューキャニオン累層

高さ:10.8mm、
幅:9.5mm、
厚さ:4.8mm、
重さ:0.42g
第3回国際化石鉱物ショー(池袋)で、George
Heslep-Fossilsより購入。歯根は、欠如
している。細長い歯髄孔が見える。歯冠
の先端は、頬側を向いて湾曲している。
歯冠の頬側は、皺があるが滑らかである。
基部が盛り上がり、歯根との間がくびれ
ている。舌側は、ほぼ中央に縦方向の隆
起がある。くびれは、頬側よりも歯冠先
端方向へ位置する。遠心側の切縁は、大
粒の突起があり、近心側は、小さい突起
である。咬耗面が、舌側の歯冠先端にあ
ることから、上顎の歯と思われる。


② エドモントニア (Edmonntonia)
エドモントニアは、カナダのホースシューキャニオン累層(旧エドモントン累層)から発
見されたので名付けられた。白亜紀後期のアメリカ大陸に生息していた植物食の鎧竜類
の属である。比較的狭い鼻面の頭部、短い首と太い樽状の胴体、太く短い四肢と幅広い
足先を持つ。背面及び尾には、骨板とスパイクからなる装甲を持つ。肩には二対の大き
なスパイクがある。尻尾に棍棒(ハンマー)がない。ひっくり返されると無防備な腹部を
捕食者に晒す事になる。そのため、地面に伏せて捕食者の攻撃をやり過ごしたのではな
いかといわれている。体長は約6.6m、体重は約3t。下の画像は、エドモントニアの頭
部と歯である。



鎧竜(曲竜)類の種類
鎧竜は、四足歩行で、草食性の鳥盤類恐竜の一グループである。捕食者から身を守るため、全身が
装甲に覆われていた。化石は、北半球のローラシア大陸のジュラ紀後期(約1億5900万年前)から白
亜紀後期の地層から発見されている。地理的起源は、不明である。鎧竜類は、前後に短く幅広の頭
と尻尾の先に棍棒(ハンマー)を持つアンキロサウルス類(Ankylosauridae)、前後に細長い頭と棍
棒(ハンマー)を持たないノドサウルス科(Nodosauridae)に分けられる。ほとんどの鎧竜類の歯
は、葉の形をしている。


以下に、鎧竜類の分類と主な属を示す。


鎧竜(曲竜)類

ノドサウルス科(Nodosauridae)
① ノドサウルス (Nodosaurus) (アメリカ・ワイオミング州、白亜紀後期)
② エドモントニア (Edmonntonia) (北アメリカ、白亜紀後期)
③ サウロペルタ (Sauropelta) (北アメリカ、白亜紀前期)

アンキロサウルス科(Ankylosauridae)
④ ポラカントゥス (Polacanthus) (イギリス、白亜紀前期)
⑤ ガストニア (Gastonia) (北アメリカ、白亜紀前期)
⑥ ガルゴイレオサウルス (Gargoyleosaurus) (北アメリカ、ジュラ紀後期)
⑦ ミモオラペルタ (Mymoorapelta) (北アメリカ、ジュラ紀後期)
⑧ リャオニンゴサウルス (Liaoningosaurus) (中国・遼寧省、白亜紀前期)
⑨ アレトペルタ (Aletopelta) (アメリカ・カリフォルニア州、白亜紀後期)
⑩ アンキロサウルス (Ankylosaurus) (北アメリカ、白亜紀後期)
⑪ ズール (Zuul) (北アメリカ、白亜紀後期)
⑫ エウオプロケファルス (Euoplocephalus) (北アメリカ、白亜紀後期)
⑬ サイカニア (Saichania) (モンゴル、白亜紀後期)
⑭ ピナコサウルス (Pinacosaurusu) (モンゴル、中国、白亜紀後期)
⑮ タラルルス (Talarurus) (モンゴル、白亜紀後期)
⑯ タルキア (Tarchia) (アメリカ合衆国、ワイオミング州)
⑰ ヒラエオサウルス (Hylaeosaurus) (イギリス、白亜紀前期)
⑱ ミンミ (Minmi) (中国、新疆ウイグル自治区、白亜紀前期)



① ノドサウルス (Nodosaurus)

化石は、アメリカ・ワイオミング州の白亜紀後期(9500万年前~9000万
年前)、フロンティア累層でのみ発見されていたが、2011年、カナダ・ア
ルバータ州のオイルサンド鉱山のミレニアム鉱山で、白亜紀後期(1億12
00万年前)の地層から、鼻から腰までの前半分がミイラ化した無傷の化石
が発見された。2017年に、ボレアロペルタ(Borealopelta markmitch-
elli)と命名された。最初の模式標本のノドサウルスは、頭骨が未発見で、
体や棘の一部しか発見されていなかった。現在、ノドサウルスの復元では、
体の上部を覆う骨の真皮プレート(骨板)を備え、側面にもスパイクがあ
り、真皮プレートは、その体に沿ってバンド状に配置されていた。頭は狭
く、先のとがった鼻、強力な顎、そして小さな歯があった。
全長は約4〜6m、体重が約3.5tであった。
下の画像は、ボレアロペルタの産状と復元図である。


③ サウロペルタ (Sauropelta)

サウロペルタは、「トカゲの盾」を意味する名前である。化石は、アメリ
カのワイオミング州、モンタナ州、ユタ州の白亜紀前期(1億850万年前)、
クローバリー累層で発見されている。体長の約半分を占める長い尾を持
つ。全長は約6m、体重が約2tであった。重量は主に、首から突き出た特
徴的な大きな棘や、背中を被う骨皮によるものである。平らな頭蓋骨は
上から見ると三角形で、後端は先細りの鼻よりも広くなっている。頭蓋骨
は、縫合線(境界)がないように見えるほどしっかりと融合している。非常
に広い骨盤と胸郭を備えた広い体を持っていた。前肢は、後肢よりも短か
った。大きくて尖った棘が首の側面に並ぶ。


④ ポラカントゥス (Polacanthus)

ポラカントゥスは、「たくさんのトゲ」を意味する名前である。化石は、
イギリス南部のワイト島などの白亜紀前期(1億3200万年前~1億1200万
年前)の地層で発見されている。主に単一の骨または鎧の一部である。
体長は5m、体重は約2tと推定されている。体は、骨板で鎧のように覆わ
れていた。背中には首から腰まで多数のトゲや板が2列に並んでおり、尾
は細長く、短めのスパイクが生えていた。尾のハンマーを持っていない
が、前後に短く幅の広い頭骨などから、アンキロサウルス科に近縁である
ことが分かった。


⑤ ガストニア (Gastonia)

ガストニアは、北アメリカの白亜紀前期(約1億3900万年~1億3460万
年前)の地層で発見されている。化石は、ユタ州東部グランド郡イエロ
ーキャット採石場のシーダーマウンテン下部層の石灰岩層から発見され、
単一の頭蓋骨であった。体長5m、体重は約1.9tと推定された。尾は適度
に長く、尾のハンマーはなかった。首は比較的長く、頭蓋骨は、かなり
小さかった。頭蓋骨は、やや細長くて尖っており、鼻の前部、正中線に
は、上顎の角質くちばしの切り欠きがあった。単一の関節していない化石
は、ガストニアが実際に何個のスパイクを持っていたか等を知るのが難
しい。


⑥ ガルゴイレオサウルス (Gargoyleosaurus)

ガルゴイレオサウルスは、アメリカのワイオミング州、オールバニ郡の
ボーン・キャビン発掘地の西部にあるモリソン累層、ジュラ紀後期(約
1億5730万年~1億5210万年前)から発見された。化石は、ほぼ完全な
頭骨と部分的な首から後の骨格で構成されている。骨皮に関しては、2対
の共骨化した頸部のプレートと多数の細長い円錐状の棘がある。腰の上
に置かれた融合した骨皮で作られた長方形の「骨盤シールド」を持つ。
吻部先端の片側に7つの円錐形の前上顎骨歯がある。体長3〜3.5m、体
重は300~754Kgと推定された。


⑦ ミモオラペルタ (Mymoorapelta)

ミモオラペルタは、北米大陸では最古の鎧竜で、コロラド州とユタ州中
部のジュラ紀後期(約1億5500万年~1億5000万年前)のモリソン累層(
ブラッシー盆地メンバー)から発見された。名前は、「マイガットムーア
採石場(Mygatt-Moore Quarry)の盾」を意味する。化石は、骨皮、部分
的な頭蓋骨、椎骨、およびその他の骨であった。狭い鼻とほぼ三角形の頭
蓋骨を持ち、2つの角(棘)が眉から後ろを向いており、左右の頬骨の下
に角が横向きに付いていた。体の側面には、細長く鋭い棘があり、骨盤
の上部を覆う長方形の「骨盤シールド」を持つ。体長3m、体重は300~
562Kgと推定された。モリソン累層から知られている最小の四足歩行恐
竜である。


⑧ リャオニンゴサウルス (Liaoningosaurus)

リャオニンゴサウルスは、中国、遼寧省西部で、白亜紀前期(約1億2540
万年~1億1890万年前)の宜仙層と九佛塘層で発見された。化石は、20以
上の標本から知られており、一部は幼体であった。タイプ標本は、長さ約
34cmのほぼ完全な関節した骨格で構成されていた。これは、幼体と考え
られている。最大の標本は、長さ約45cmであった。各前上顎骨には、歯
状突起の少ない細い上顎前歯が存在する。上顎歯は、約10本しかない。
リャオニンゴサウルスは、魚食の半水生生物の可能性があると提案され
たが、懐疑的である。今のところ、世界最小の鎧竜類である。


⑨ アレトペルタ (Aletopelta)

アメリカ、カリフォルニア海岸のカールスバッド近郊のカレッジブールバ
ードで下水管の敷設作業中に、白亜紀後期の海成層であるポイントロマ層
(約7550万年前)から頭骨を欠く、部分骨格が発見された。骨格は、橈骨、
尺骨、上腕骨、肩甲骨、大腿骨、脛骨、腓骨、腸骨、脊椎、肋骨、骨盤
帯を覆う部分的な装甲、頸部のハーフリング、少なくとも16個の遊離し
た装甲板、8本の歯であった。死骸が海生生物に食されたため、骨格の保
存状態は悪い。全長約5m、体重は約2tと推定された。アレトペルタは、
皮骨の形状と配置がノドサウルス科よりもアンキロサウルス科により近い
ことから、アンキロサウルス科に属するとされる。


⑩ アンキロサウルス (Ankylosaurus)

アンキロサウルスは、北アメリカ大陸で白亜紀後期(6800万年前~6600
万年前)に生息した大型の鎧竜類である。完全な骨格は、発見されていな
い。モンタナ州ギルバート・クリーク近くのヘル・クリーク累層でタイプ
標本を発見した。化石は、頭蓋骨の上部、2本の歯、肩帯の一部、頸椎、
背椎、尾椎、肋骨、および30以上の骨皮(装甲板)であった。その後、カ
ナダのアルバータ州のレッドディア川沿いのスコラード累層でアンキロ
サウルスの状態の良い標本が発見された。この標本には、完全な頭蓋骨、
下顎骨、この属で知られている最初で唯一の尾クラブ(ハンマー)、肋骨、
椎骨、四肢の骨、および鎧が含まれていた。体を覆う内部が空洞の装甲
と、先端に大きな骨塊(ハンマー)のついた尾をもつ。装甲は楕円形の骨
板と骨質のスパイクで構成されていた。頭骨は幅広く、後頭部および頬
に2対のスパイクを備えていた。そのため、双弓類の特徴である眼窩後部
の側頭窓は2つとも失われているほか、前眼窩孔もなかった。吻端は、歯
が無く、角質の嘴に置き換わっていた。残った歯列もきわめて貧弱であ
り、咀嚼ができないため、嘴で千切りとった植物を丸呑みし、体内で発
酵させてから吸収していたと推定される。全長6〜8m、体重は4.8〜8t
と推定された。


⑪ ズール (Zuul)

ズールは、2014年、アメリカ、モンタナ州ハバー近郊で、白亜紀後期の
ジュディスリバー層の砂岩層(7620万年前~7500万年前)で発見された。
北米からこれまでに発見された最も完全な鎧竜の標本であった。腹が上を
向いた、ひっくり返った状態で発見された。骨格は、大部分が関節でつな
がった状態であったが、頭蓋骨といくつかの頸椎骨は、主胴体から分離さ
れ、5本の肋骨と左腸骨は、元の位置から移動していた。1984年の映画「
ゴーストバスターズ」に登場したゴーザの門番である、悪魔神ズールの頭
が、この鎧竜の頭に似ていたため、名付けられた。学名は、2017年、ズール
・クルリヴァスタトル(Zuul crurivastator)と命名された。軟部組織が
保存されており、「恐竜のミイラ」と表現されている。多くの骨皮と鎧の
小さな骨板が、元の位置に存在する。頭蓋骨と尾・ハンマーの両方が保
存された、最初の北米の鎧竜の標本である。歯は小さく、葉の形をしてお
り、左右方向に平らである。上顎の歯列には、18~20本の歯があり、下顎
には、12~8本の歯がある。各歯の縁には、12~14の小尖頭があり、先端
は、後方寄りである。全長6m、体重は2.5tと推定された。


⑫ エウオプロケファルス (Euoplocephalus)

北アメリカ北西部で白亜紀後期(6800万年前~6600 万年前)に生息した
鎧竜で、カナダ、アルバータ州やアメリカ、モンタナ州から40体分以上、
発見されている。鎧竜類の中でも最大級の属であり、また最も研究が進ん
でいる。15体分の頭蓋骨と複数の歯、および1個体の装甲がまだ付いた状
態で発見された、ほとんど完全な骨格の標本が報告されている。また発掘
例の中では、尾のクラブ(ハンマー)が最も多い。全長5.3m、体重は約2t
と推定された。エウオプロケファルスは、大部分が骨の装甲板で覆われて
おり、その中には大きな高く隆起した棘を持つ楕円形の裾広がりの骨化し
た皮膚が並んでいた。首は、2つの骨輪で保護されていた。


⑬ サイカニア (Saichania)

サイカニアの化石は、南モンゴルのネメグト湖近くの白亜紀後期(7500万
年前~7000万年前)のクルサン層で発見された。化石は、体の前半部の骨
格で、頭骨、頚椎を含む脊椎、肩帯、前肢、そして骨質の装甲の一部など
からなる。頭蓋骨の骨皮は、コブ状である。後部頭蓋骨の隅にあるピラミ
ッド型の扁平上皮の角は広い。頬には、大きな三角形の角がある。歯は、
小さな葉状の形をしていた。上顎にはそれぞれ22本、下顎左に16本、右
に17本あった。全体の形は、アンキロサウルスにやや似ており、尾に骨
の塊でできたハンマーを備えていた。全長5~7m、体重は1.4~2tと推定
された。


⑭ ピナコサウルス (Pinacosaurus)

ピナコサウルスは、モンゴルから中国にかけてのゴビ砂漠で、白亜紀後期
(7500万年前~7100万年前)のジャドフタ層から発見されている。ホロタ
イプの化石は、壊れた頭骨、下顎、2つの頸椎、皮骨などである。頭は、
骨のタイルで保護されていたため、「板トカゲ」の意味の名前が付けられた。
その後、1つの完全な骨格が発見された。幼体の集団の化石も見つかって
いる。比較的軽量で、中程度の大きさの鎧竜類である。体長約5m、体重
最大1.9tと推定されている。首、背中、尾は角のある骨皮の鎧で保護され、
尾の先にクラブ(ハンマー)があった。


⑮ タラルルス (Talarurus)

タラルルスは、モンゴルのゴビ砂漠の南東部で発見された。化石は、白亜
紀後期のバインシレ層(9500万年前~8800万年前)、ベインシャー地域の
赤い石灰質粘土岩から発掘された。頭蓋骨の断片、多数の椎骨、いくつか
の肋骨、肩甲骨、烏口骨、上腕骨、橈骨、尺骨、ほぼ完全な手首、部分的
な腸骨、坐骨、大腿骨、脛骨、腓骨、ほぼ完全な足首、多数の鎧や皮骨、
クラブ(ハンマー)が含まれていた。タラルルスは、中型の鎧竜で、体長最
大5m、体重454~907Kgと推定されている。


⑯ タルキア (Tarchia)

タルキアの化石は、モンゴルや北アメリカの地層から発見されている。名
前は、モンゴル語のタルキ「脳」に由来し、サイカニアより脳のサイズが
大きいと推定されるのが由来である。モンゴル、ネメグト盆地、白亜紀後
期のバルン・ゴヨト累層(7100万年前~7000万年前)から発見された。地
層は、小さな断続的な湖と季節的な小川がある風成砂丘と砂丘間環境を表
している可能性がある。タルキアは、砂漠の鎧竜であったことがわかる。
2つの完全な頭骨と1つのほぼ完全な首から後の骨格を含む5つ以上の標
本により知られている。アジア最大の鎧竜で、体長は、8~8.5m、体重
は、約4.5tと推定されている。タルキアの歯には、歯と歯の咬合を示す咬
耗面が存在する。


⑰ ヒラエオサウルス (Hylaeosaurus)

ヒラエオサウルスは、1832年に最初に発見された鎧竜である。イギリス、
ウェストサセックスの白亜紀初期(1億3600万年前)のグリンステッドク
レイ累層で発見された。その他の化石は、イギリスのワイト島、フランス、
ドイツのビュッケベルク累層、スペイン、ルーマニアからも知られてい
る。ホロタイプは、頭蓋骨の後部と下顎骨、10個の椎骨、左右の肩甲骨、
左右の烏口骨、いくつかのスパイクと装甲板であった。肩に少なくとも
3対の長い棘を持っていた。体長最大6m、体重2tと推定されている。


⑱ ミンミ (Minmi)

ミンミの名前は、オーストラリアのクイーンズランド州ローマの北、Mack
gully渓谷に分布するミンミ層群ブンギル累層から化石が発見されたこと
に因む。ミンミ層は、白亜紀初期(1億2000万年前~1億1200万年前)の
ラグーン堆積物である。ホロタイプの化石は、頭蓋骨を欠いている部分的
な骨格で、連続する11個の脊椎骨、14本の肋骨、右後肢、および腹の鎧の
プレートであった。その後、リッチモンド近郊で、頭部を含むほぼ完全な
骨格(上の骨格画像)の化石が見つかっている。この標本は、2015年に
Kunbarrasaurus ieversiと改名された。腹に硬い装甲を持つ点や、脊
椎の腱と背中の装甲が繋がって強度を強めている点など、他の近縁恐竜に
は見られない特徴を多く持っている。体長3m、体重300Kgと推定されて
いる。



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